迎賓館 赤坂離宮

赤坂にある迎賓館に行ってきました。


大理石の石畳はちょっと歩きづらかった



何度か前を通ったことはありましたが、見学できるとは知らなかったです。


インスタで何名か上げている方がいらっしゃったので、気になっていたのですが、一般社団法人日本リフォーム産業協会(JERCO)さんが見学会を開催するとの情報を得て、飛び入り参加で一緒に見学をさせて頂きました。


1909年に東宮御所として建築家片山東熊氏の設計により、建築されたネオバロック様式の宮廷建築です。
その後、1974年に改修を経て、現在の形になったそうです。
意外に歴史は浅いのですね。

2009年の大改修後には、国宝に指定されています。 


外壁には、日本の石である真壁石を使用。加工が大変難しいそうで、そこにレリーフが彫ってありました。真壁石は墓石によく使われる石で、近くで見るとまさに墓石でした!


中は写真撮影禁止だったので、写真はありませんが、絢爛豪華で、シャンデリアがすごく大きかった。
七宝焼や織物などは日本の伝統工芸の技術で作られており、彫刻のモチーフも日本的なものがあって、面白かった。



東宮御所として設計されたので、左右対称に天皇の入り口・皇后の入り口がありました。



加工が難しい石なのに細かいレリーフがたくさんあって、素晴らしかったです。

特に震災があったりしたので、頑丈に作られており、壁厚が大変厚いそうです。



レリーフはクラシックなものもありますが、農作物や楽器などカジュアルなものも多く見られた



裏や細かいところにも手を抜かない、日本人らしいです。




裏庭には噴水もありました



予約した人だけが見学できる和風別館 游心亭。


この赤坂離宮の敷地はかなり広いですが、ここは、旧紀州徳川家中屋敷後のだそうで、当時の武家屋敷の大きさにびっくりです。


この和風別館は、1974年の改修の際に和のおもてなしをするために建てられたそうです。
設計は、谷口 吉郎氏で、ホテルオークラ本館ロビーの設計もしているだけあって、以前見学したホテルオークラの内装に似たところがたくさんありました。
六角形の照明器具が随所に見られました。


外回りの廊下部分の石は、すずりにも使う黒い石で、靴で歩くと足跡がついてしまうということで、カーペットで保護されていました。


池は、水反射の揺らぎを取り入れたいということで作られたそうですが、当時の首相に『池といえば鯉』と言われ、鯉を入れたそうです。



割と最近といっても築50年たつ 和風本館の門

竹林がお出迎えし、游心亭という建物に入っていく。



この池は、要人が鯉にエサをあげる池。よくテレビにも映る。

室内へ水反射のゆらぎが入り、よい雰囲気に。



古民家風の特別料理室があり、カウンター式の居酒屋風の食事処もありました。


カウンターの角度が90度より広がっていて、角に座ってもお互いに顔を見れるように工夫されていたり、カウンター内の床が下がっており、調理人が高い位置にならないように工夫されていました。



裏から見る迎賓館。お天気で良かった



門廻りは少し工事中。正面エントランスのあたりは突然行っても入れるらしい。



洋館マニアの私ですが、究極の洋館だなと思いました!!


INFO: 
迎賓館赤坂離宮 
東京都港区元赤坂2-1-1 
敷地面積:約12万平方メートル 
本館構造:鉄骨補強煉瓦石造、地上2階(地下1階) 
延床面積:約1万5000平方メートル 



ご訪問いただきありがとうございます。
ブログランキング参加中!
クリックのご協力をお願いします。



IP Interior Works

IP Interior Works 代表 空間コンサルデザイナー 古川まさ美が日々のこと、仕事のこと、インテリアのことなど綴ります。

0コメント

  • 1000 / 1000


興味を持たれた方は、ぜひ一度LINE公式アカウントにてお問合せください。

IP古川まさ美 LINE公式アカウント

IP Interior Works  Lit.Link : https://lit.link/ipinteriorworks